データ分析

【初防衛戦直前】世界王者村田の変化とは!?村田諒太VSロブ・ブラント2のパンチ数、種類から徹底分析。

全ラウンド村田VSロブ・ブラント2分析

2019/12/4 (更新日: 2019/12/4)

12月23日(横浜) 村田諒太の初防衛戦となるVSスティーブン・バトラー戦がいよいよ迫って来ました。

ここで前回のロブ・ブラントとの再戦を振り返って見ようと思います。

みなさんもご存知の通り、結果は2ラウンド2分34秒レフリーストップによる村田選手のTKO勝利。

前回の敗戦を受け、メディアを含め悲観的だった予想を見事に覆しました。

村田選手は、1戦目の敗戦から攻撃バリエーションを増やすことを模索し、見事にそれをリングで表現しました。

そこで今回は、村田選手がロブ・ブラントとの再戦で実際にどのように攻撃バリエーションを増やしたのか、パンチ数、種類のデータを用い徹底分析していこうと思います。

村田諒太の攻撃バリエーション(VSロブ・ブラント2)

1R

1ラウンド目スタッツ
左ジャブ28
右ストレート22
左フック6
右フック5
左ボディ9
右ボディ9
左アッパー0
右アッパー1
全パンチ数80

1ラウンド目から全開ですね。

第1ラウンド終了後に村田陣営が「最高の出来。」と語っていたように序盤勝負を狙っていたのが、良くわかります。

村田選手の最大の特徴である左ジャブ、右ストレートの手数が多く、さらに左右のボディにしっかりと打ち分けられているのが印象的です。

しかし、ここで注目して欲しいのが今までほとんど打っていなかった左フックを打ち混ぜている所です。そしてそれはKOが生まれた2ラウンド目により顕著に現れます。

2R

2ラウンド目スタッツ
左ジャブ18
右ストレート38
左フック16
右フック15
左ボディ14
右ボディ3
左アッパー0
右アッパー4
全パンチ数108

脅威的なラッシュを繰り出した第2ラウンド。

試合を決めにいっているので、右ストレート、右フックの割合が多くなっていますが、その中で左フックも15%と3番目に高い比率で繰り出しています。

ボディへの打ち分けも1ラウンド同様しっかり行っています。

特にフィニッシュに向かう時、多くのボクサーが顔面への攻撃に集中しがちな中で、ボディをしっかり効かしているのは村田選手の冷静さを表しています。

ちなみに有名なアメリカのメディアによると、この第2ラウンドで出したパワーパンチの数はミドル級史上2番目だったそうで、まさに歴史に残る脅威的なラッシュだったと言えます。

全ラウンド

全ラウンドスタッツ
左ジャブ46
右ストレート60
左フック22
右フック20
左ボディ23
右ボディ12
左アッパー0
右アッパー5
全パンチ数188

最後に全ラウンドのパンチ数、種類です。

データを見ると、得意の左ジャブ、右ストレートが多く出ています。

またボディへの打ち分けもしっかり出来ており、ボディショットは全パンチの23%と高い数字を残しています。

しかし、今回の試合で印象的だったのは左フックではないでしょうか。

左フックはKOパンチとも呼ばれており、得意としている選手が多いですが、かつての村田選手には左フックを打つ印象はありませんでした。

そんな村田選手が12%と高い割合で左フックを繰り出しています。

まさに攻撃バリエーションが増えたとされるブラントとの再戦での象徴的なスタッツと言えるでしょう。

また2ラウンド合計で200発に迫るパンチを繰り出し「村田は手数が少ない」との声も完全に覆しました。

得意のパンチ、強固なブロックは変わらず、新たに左フックという武器を手にした村田諒太選手。

当初はスタイルを変えると聞き、「村田選手の良さが無くなるのでは?」と不安視していましたが、結果的にストロングポイントは変えず、バリエーションのみを増やした従来のスタイルのアップデートだったと言えます。

これまでも村田選手が相手に与えるプレッシャーは相当なものがありましたが、さらに強力になった印象です。

また、再戦2戦中2勝と再戦勝率100%を誇り、しっかりと反省を生かす姿はさすがとしかいいようがありません。

30歳を超えてなお進化し続ける村田諒太選手、次戦はどんな試合を魅せてくれるのでしょうか。

期待は高まるばかりです。

*パンチ数、種類は独自に手動で計測したものです。肉眼での計測のため、正確なものとは限りませんので、ご了承下さい。

次戦スティーブン・バトラー戦の予想、採点ページもありますので、合わせてどうぞ。

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