データ分析

井上尚弥のKOの裏で何が起こっているのか!?パンチデータから徹底分析④【バンタム級転向後、3試合まとめ】

2019/12/12(更新日: 2019/12/13)

井上尚弥選手のバンタム級転向後、3試合(VSジェイミー・マクドネル、VSファン・カルロス・パヤノ、VSエマヌエル・ロドリゲス)は、いずれの試合も早期KO決着に終わりました。

順に並べると、

(VSジェイミー・マクドネル)1R 1分54秒 TKO

井上尚弥のKOラウンドで何が起こっているのか!?パンチデータから徹底分析➀【VSマクドネル】

(VSファン・カルロス・パヤノ)1R 1分10秒 TKO

井上尚弥のKOラウンドで何が起こっているのか!?パンチデータから徹底分析➀【VSパヤノWBSS一回戦】

(VSエマヌエル・ロドリゲス)2R 1分19秒 TKO

井上尚弥のKOの裏で何が起こっているのか!?パンチデータから徹底分析③【VSロドリゲスWBSS準決勝】

なんと3試合合計4ラウンド(合計時間7分23秒)しか戦っていません。

そこで今回はバンタム級転向後、3試合で圧倒的な数字を残した井上尚弥選手のKOラウンドをピックアップして(VSロドリゲスのみ全ラウンド)、パンチ数、種類から分析していきます。

シリーズ最後は、全3試合のまとめです。

井上尚弥バンタム級転向後、3試合のパンチまとめ

パンチ数ヒット数ヒット率
左ジャブ341029%
左ボディジャブ5240%
右ストレート15640%
左フック401538%
右フック8225%
左ボディ9444%
右ボディ33100%
左アッパー000%
右アッパー100%
全パンチ1154237%

井上尚弥選手がバンタム級転向後の3試合で放ったパンチは、トータルで115発、その内ヒットは42発、ヒット率は37%です。

合計ラウンドは、4ラウンド、合計試合時間は7分23秒(443秒)です。

平均値を出すと、

1分当たりのパンチ数は、15.6発(ヒット数5.7発)

です。

1ラウンド3分で換算すると

1ラウンド当たりのパンチ数は46.8発(ヒット数17.1発)

になります。

続いてランキングトップ3を全パンチ比率を含めて見ていきましょう。

1位 左フック

40発(ヒット15発)ヒット率38%

2位 左ジャブ

39発(ボデイ5発)ヒット数12(ボディ2発)ヒット率31%

3位 右ストレート

15発(ヒット数6発)ヒット率40%

になります。

意外にも左ジャブよりも左フックが1位となりました。

早期決着が多かったのと、マクドネル戦でのラッシュが影響しているでしょう。

左ジャブ、左フックに代表されるように前手のパンチがよくで出ています。

比率で言うと、

115発中、左のパンチは88発(ヒット数31発)ヒット率35%

と実に全パンチの77%を占めています。

「左を制するものは世界を制する」と言いますが、このスタッツを見ると井上選手はまさに左を制していると言えるでしょう。

続いては、KOラウンドのみを抽出したデータです。

井上尚弥バンタム級転向後、3試合(KOラウンドのみ)のパンチまとめ

パンチ数ヒット数ヒット率
左ジャブ9444%
左ボディジャブ2150%
右ストレート7343%
左フック22627%
右フック8225%
左ボディ8338%
右ボディ33100%
左アッパー000%
右アッパー100%
全パンチ602237%

KOラウンドのみ抽出すると放ったパンチは、トータルで60発、その内ヒットは22発、ヒット率は37%です。

合計ラウンドは、4ラウンド、合計試合時間は4分23秒(263秒)です。

平均値を出すと、

1分当たりのパンチ数は、13.6発(ヒット数5発)

です。

1ラウンド3分で換算すると

1ラウンド当たりのパンチ数は40.8発(ヒット数15発)

全ラウンドのデータと比較すると

1分当たりのパンチ数は、ー2発(ヒット数ー0.7発)

1ラウンド当たりのパンチ数はー6発(ヒット数ー2.1発)

いずれもKOラウンドのみの方が下回っています。

井上選手の1発のパンチ力の高さが、データから分かりますね。

続いてKOラウンドのみのランキングトップ3です。

1位 左フック

22発(ヒット6発)ヒット率27%

2位 左ジャブ

11発(ボデイ2発)ヒット数5発(ボディ1発)ヒット率45%

3位 左ボディ

8発(ヒット数3発)ヒット率38%

になります。

全ラウンドで3位だった右ストレートに代わって、左ボディが3位になっています。

フィニッシュに向かう時、井上選手はボディへのパンチを多様します。

それはダウンを奪ったパンチを見ても顕著に現れます。

井上尚弥がダウンを奪ったパンチ6発

3試合で奪ったダウン(ストップ含める)は、6でその内訳は

VSマクドネル

ダウン①左ボデイ

ダウン②左フック(ラッシュ)

VSパヤノ

ダウン③右ストレート(ワンツー)

VSロドリゲス

ダウン④左フック(右ボディ→左フック)

ダウン⑤左ボディ(右ボディ→左ボディ)

ダウン⑥左ボディ(ワンツー→左ボディ)

実に6ダウン中3ダウンがボディによるものです。

パヤノ戦を除く全てのダウンにボディが絡んでいることからも、井上選手のボディショットの強烈さが分かります。

以上でバンタム級転向後、3試合のデータ分析は終了です。

最後までありがとうございました。

それでは。

*パンチ数、種類は独自に手動で計測したものです。肉眼での計測のため、正確なものとは限りませんので、ご了承下さい。