井上尚弥選手が遂にアメリカ本格進出を果たしました。
そのデビュー戦の衝撃は、本場アメリカのボクシングファンに大きなインパクトを残しました。
しかし、本人も語っているようにこれが始まりであり、今からが本番です。かつてフィリピンの英雄マニーパッキャオがマルケス、デラホーヤなどのスパースター達と激闘を繰り広げ、アメリカを席巻したように、井上尚弥選手もひしめく強豪選手達を倒していく必要があります。
果たしてその選手達とは誰なのか。
今回は井上尚弥選手の現在の階級であるバンタム級の選手を紹介していこうと思います。
最後までよろしくお願いします。
井上尚弥が倒すべき相手。バンタム級
それではまず、現在の階級であるバンタム級からいって見ましょう。
井上尚弥選手の当面の目標はバンタム級主要4団体のベルトを統一することですから、残り2つのベルト保持者であるWBO、WBCの世界王者を倒す必要があります。
1.WBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ
WBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)
身長:163cm(リーチ163cm)
戦績:34戦30勝4敗(21KO)
KO率:70%
みなさんお馴染みのカシメロです。
4敗しているもののの高いKO率を誇り、もしかしたらを起こせる選手の一人です。
最短KO記録を持っていた前WBO王者であるテテをKOで粉砕し、一気に名をあげました。
ガードも低くラフなスタイルに見えますが、意外とディフェンスも良く狡猾に戦うこともできるように感じます。
しかし、井上選手にとって最も楽な選手の一人ではないかと思います。パワーはあるもののスピードはあまり感じられず、井上選手にパンチを当てるイメージが全く湧きません。
この選手に勝ったからと言って世界的な評価は上がりませんが、ベルトを持っているので倒さなければ、ならない選手の一人です。
2.WBC世界バンタム級王者ノルデイ・ウバーリ
WBC世界バンタム級王者ノルディ・ウバーリ(フランス)
身長161cm(リーチ170cm)
17戦17勝0敗(12KO)
KO率:70%
世界選手権銅メダル及び2度のオリンピック出場経験と豊富なアマチュア経験を誇るサウスポー。
それに裏打ちされた高いテクニックをもち、低身長ながらもリーチは長く、カシメロ同様高いKO率を誇っています。
この選手ですが、井上尚弥選手とは因縁があります。
日本での防衛戦で当時無敗であった弟である井上拓真選手に初めて土をつけた選手なのです。
井上尚弥選手も敵討ちをしたいと対戦に意欲を示していました。
トップランクの話によると井上選手は日本での試合も行う予定だそうなので、因縁の深いウバーリとは日本で試合をするのもありなのかなと思います。
WBO、WBCの王者を倒してバンタム級制覇で戦う相手はもういないと思われますが、もう一人倒しておきたい危険な相手がいます。
それは、WBAのレギュラー王者であるギレルモ・リゴンドーです。
3.WBA世界バンタム級王者ギレルモ・リゴンドー
WBA世界バンタム級王者ギレルモ・リゴンドー(キューバ)
身長:163cm(リーチ171cm)
21戦20勝1敗(13KO)
KO率59%
現WBA世界バンタム級王者にして、オリンピックで2度の金メダル獲得及び元2階級制覇王者のギレルモ・リゴンドー。
過去に当時パウンドフォーパウンドの上位にランクインし、現在の井上選手同様、軽量級世界最強の選手と言われていた日本でもお馴染みの5階級制覇王者ノニト・ドネアから完全な勝利を収めている選手でもあります。
彼の特徴はメイウェザーを彷彿とさせるL字ガードを軸とした高度なディフェンステクニックです。
超一流の攻撃力を誇るドネアですら、攻略することはできませんでした。
過去の唯一の敗戦もパウンドフォーパウンド1位常連のワシル・ロマチェンコと適正階級より2〜3階級重いスーパーフェザー級での一戦のみであり、間違いなく井上選手のバンタム級での対戦候補として最も世界的な評価の高い選手です。
しかし、リゴンドーには一つの欠点があります。それはディフェンシブすぎて試合がつまらないと言う点です。この欠点のためにリゴンドーは対戦相手が見当たらず、挙句の果てに2〜3階級上のロマチェンコと試合をしました。
過去にトップランク社からリリースされた経験もあり、対戦可能性の低い相手ではありますが、個人的には井上尚弥選手がリゴンドーを叩き潰す姿が見てみたいです。
ベルトの面で得るものはありませんが、この選手を倒せば、世界的な評価が上がることは間違いありません。
しかし、井上選手も当時のドネア同様、リゴンドーの高等テクニックに翻弄されてしまえば、評価は大幅に下げることになります。
非常にリスクの高い試合になりますが、世界的な評価を得る上で倒しておきたい相手の一人です。
まとめ
今回はバンタム級編ということで3選手を紹介しました。
個人的には2021年内にバンタム級を統一し、次のステージにいって貰いたい所です。
次回以降、井上尚弥選手が倒すべき1階級上のスーパーバンタム級、そして、2階級上であるフェザー級の選手達を紹介していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。